トップ
>
後
>
ノチ
ふりがな文庫
“
後
(
ノチ
)” の例文
朝から、姫の白い額の、故もなくひよめいた長い日の、
後
(
ノチ
)
である。二上山の峰を包む雲の上に、中秋の日の爛熟した光が、くるめき出したのである。
死者の書
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
、
釈迢空
(著)
また助詞の「の」「
登
(
ノボル
)
」「
後
(
ノチ
)
」「
殿
(
トノ
)
」などの「ノ」は「能」の類の文字を用いて、
勿論
(
もちろん
)
以上の二つと別である。
古代国語の音韻に就いて
(新字新仮名)
/
橋本進吉
(著)
是ヲ死地ニ置イテ
而
(
シカ
)
シテ
後
(
ノチ
)
生
(
イ
)
ク——と。それがしは幼より兵法を学び、丞相すら事にあたっては
計
(
はかりごと
)
をこの馬謖に相談されておるのだ。だまって我が命令のようにすればよい
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
若きらが たち征きて
後
(
ノチ
)
絶えゐしが、まさに はげしきたゝかひに入る
鵠が音:01 鵠が音
(新字旧仮名)
/
折口春洋
(著)
朝から、姫の白い額の、故もなくひよめいた長い日の、
後
(
ノチ
)
である。二上山の峰を包む雲の上に、中秋の日の爛熟した光りが、くるめき出したのである。
死者の書
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
▼ もっと見る
この町の宿営部隊たちし
後
(
ノチ
)
、日ごろしづけく 秋晴るゝなり
鵠が音:01 鵠が音
(新字旧仮名)
/
折口春洋
(著)
朝から、姫の白い額の、
故
(
ユヱ
)
もなくひよめいた長い日の、
後
(
ノチ
)
である。二上山の峰を包む雲の上に、中秋の日の
爛熟
(
ランジユク
)
した光りが、くるめき出したのである。
死者の書
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
御陵山
(
ミハカヤマ
)
水際
(
ミギハ
)
夕づく色 深し。一日しづけき歩みの
後
(
ノチ
)
に
鵠が音:01 鵠が音
(新字旧仮名)
/
折口春洋
(著)
天武の夫人、藤原
ノ
大刀自
(
オホトジ
)
は、飛鳥の岡の上の大原に居て、天皇に酬いてゐる。此歌の如きは「降らまくは
後
(
ノチ
)
」とのからかひに対する答へと軽く見られてゐる。
水の女
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
其を
後
(
ノチ
)
に
乳母
(
オモ
)
たちが聽いて、氣にしたことがあつた。山ごもりして居ると、小屋の上の崖をどう/″\と踏みおりて來る者がある。ようべ、眞夜中のことである。
死者の書
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
、
釈迢空
(著)
其を
後
(
ノチ
)
に
乳母
(
オモ
)
たちが聽いて、氣にしたことがあつた。山ごもりして居ると、小屋の上の崖をどう/″\と踏みおりて來る者がある。ようべ、眞夜中のことである。
死者の書
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
天武の夫人、藤原
ノ
大刀自
(
オホトジ
)
は、飛鳥の岡の上の大原に居て、天皇に
酬
(
むく
)
いている。この歌のごときは「降らまくは
後
(
ノチ
)
」とのからかいに対する答えと軽く見られている。
水の女
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
明治の璃寛などは、正に其人であり、先代梅玉も、橘三郎も、正に其に当る点が多かつたし、魁車の一足前を歩いて居た多見之助
後
(
ノチ
)
多見蔵なども、其役々を正確に演じてゐる。
街衢の戦死者:――中村魁車を誄す――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
もつと変つた話を聞かせぬかえと誘はれて、身分に高下はあつても、同じ若い同士のことゝて、色々な
田舎咄
(
ヰナカバナシ
)
をして行つた。其を
後
(
ノチ
)
に
乳母
(
オモ
)
たちが聴いて、気にしたことがあつた。
死者の書
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
さすがに
我強
(
ガヅヨ
)
い刀自たちも、此見覺えのある、美しい箱が出て來た時には、暫らく撲たれたやうに、顏を見合せて居た。さうして
後
(
ノチ
)
、
後
(
アト
)
で恥しからうことも忘れて、皆聲をあげて泣いたものであつた。
死者の書
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
、
釈迢空
(著)
さすがに
我強
(
ガヅヨ
)
い刀自たちも、此見覺えのある、美しい箱が出て來た時には、暫らく撲たれたやうに、顏を見合せて居た。さうして
後
(
ノチ
)
、
後
(
アト
)
で恥しからうことも忘れて、皆聲をあげて泣いたものであつた。
死者の書
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
さすがに
我強
(
ガヅヨ
)
い刀自たちも、此見覚えのある、美しい箱が出て来た時には、暫らく
撲
(
ウ
)
たれたやうに、顔を見合せて居た。さうして
後
(
ノチ
)
、
後
(
アト
)
で恥しからうことも忘れて、皆声をあげて泣いたものであつた。
死者の書
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
“後(
前後
)”の解説
前後(ぜんご・まえうしろ)とは、六方位(六方)の名称の一つで、縦や奥行を指す方位の総称。この内、進む方向を前(まえ)、これと対蹠に退く方向を後(うしろ)という。
古くは「まへ」・「しりへ」とも呼ばれた。「へ」は方向を指し、「まへ」は目の方向、「しりへ」は背の方向である。
(出典:Wikipedia)
後
常用漢字
小2
部首:⼻
9画
“後”を含む語句
後退
最後
後妻
午後
背後
後日
後生
後方
其後
以後
後継
後日譚
前後
後裔
後々
向後
後見
後宮
後来
明後日
...