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待設
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まちもう
ふりがな文庫
“
待設
(
まちもう
)” の例文
それは、花子との二重写しに依って、
漸
(
ようや
)
く薄れて来たネネの面影が、又々生々しく甦って来、私の胸を騒がすような事件が
待設
(
まちもう
)
けていたのであった。
腐った蜉蝣
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
一の烏 いや、
串戯
(
じょうだん
)
は
措
(
お
)
け。俺は
先刻
(
さっき
)
から思ふ事だ、
待設
(
まちもう
)
けの珍味も
可
(
い
)
いが、こゝに目の前に転がつた餌食は
何
(
ど
)
うだ。
紅玉
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
今にも何事か奇怪な出来事の起るのを
待設
(
まちもう
)
けでもするように、ある者は静止し、ある者は
蠢
(
うごめ
)
いているのです。
覆面の舞踏者
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
待設
(
まちもう
)
けたる斉泰は、たゞちに符を発し
使
(
し
)
を遣わし、
往
(
ゆ
)
いて燕府の官属を逮捕せしめ、
密
(
ひそか
)
に
謝貴
(
しゃき
)
張昺
(
ちょうへい
)
をして、燕府に在りて内応を約せる
長史
(
ちょうし
)
葛誠
(
かつせい
)
、
指揮
(
しき
)
盧振
(
ろしん
)
と気脈を通ぜしめ
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
待設
(
まちもう
)
けた雲が来た。若い手代の幸作、同じく嘉助の
忰
(
せがれ
)
の市太郎、皆な
撮
(
うつ
)
った。
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
二人の半日楽しみにして
待設
(
まちもう
)
けた晩御飯はめちゃめちゃになりました。
祖母
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
そして、
一際
(
ひときわ
)
大きな句碑の前までたどりつくと、何かを
待設
(
まちもう
)
ける様に立止まった。
一寸法師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
待
常用漢字
小3
部首:⼻
9画
設
常用漢字
小5
部首:⾔
11画
“待”で始まる語句
待
待遇
待合
待乳山
待兼
待遠
待伏
待構
待受
待侘