往診おうしん)” の例文
わたし今朝けさ急患きゅうかんがあつて往診おうしんかけました。ところがきにもかえりにも、老人ろうじんうちもんが五すんほどひらきかかつていたから、へんなことだとおもつたのです。
金魚は死んでいた (新字新仮名) / 大下宇陀児(著)
ちょうど、その時分じぶんB医師ビーいしは、くらみちかんがえながらしたいてあるいてきました。かれは、いま往診おうしんした、あわれな子供こどものことについて、さまざまのことをおもっていたのです。
三月の空の下 (新字新仮名) / 小川未明(著)
はれもの医者のあん先生、往診おうしんあって帰りはない事
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
叔父おじさんはよる往診おうしんからちょうどかえってきたばかりでした。
二百十日 (新字新仮名) / 小川未明(著)