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かたち
ふりがな文庫
“
形象
(
かたち
)” の例文
靈魂よ、汝の輪廓に這ひよる脆い
華奢
(
おしやれ
)
な獸の哲理を知れ。翼ある聲。眞實の放逸。再び汝はほろぶる
形象
(
かたち
)
に祝福を乞はねばならぬ。
聖三稜玻璃:02 聖三稜玻璃
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
このあをじろい新月は、『王冠の
象
(
かたち
)
』であり、その王冠のいたゞいてゐるものは、『
形象
(
かたち
)
無き
形象
(
かたち
)
』(——ミルトンの『失樂園』)であつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
針の痕は次第々々に巨大な
女郎蜘蛛
(
じょろうぐも
)
の
形象
(
かたち
)
を
具
(
そな
)
え始めて、再び夜がしら/\と白み
初
(
そ
)
めた時分には、この不思議な魔性の動物は、八本の
肢
(
あし
)
を伸ばしつゝ、背一面に
蟠
(
わだかま
)
った。
刺青
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
自然そのままの
汚
(
けが
)
れのない清純な女性の
形象
(
かたち
)
をとってこの
現世
(
おつつよ
)
に存在している、いわばそれは若竹の精霊だ。
微塵
(
みじん
)
の悪徳もなく、
美
(
うる
)
わしい天然の姿のままで。それはあの竹林の中に生きている。
なよたけ
(新字新仮名)
/
加藤道夫
(著)
彼の
頭脳
(
あたま
)
を支配してゐる、
種々
(
いろいろ
)
の
形象
(
かたち
)
と種々の色彩の
混雑
(
こんがらが
)
つた様な、何がなしに気を焦立せる重い圧迫も、彼の老ゆることなき空の色に吸ひ取られた様で、彼は
宛然
(
さながら
)
、
二十
(
はたち
)
前後の青年の様な
足調
(
あしどり
)
で
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
あの
形象
(
かたち
)
はどこへ過ぎたか
暁と夕の詩
(新字旧仮名)
/
立原道造
(著)
こるもいくその
形象
(
かたち
)
ぞや。
天地有情
(旧字旧仮名)
/
土井晩翠
(著)
形象
(
かたち
)
を落す
花守
(旧字旧仮名)
/
横瀬夜雨
(著)
“形象”の意味
《名詞》
形 象(けいしょう)
表に現れている形。
心に浮かぶ観念などを具象化したもの。
(出典:Wiktionary)
形
常用漢字
小2
部首:⼺
7画
象
常用漢字
小5
部首:⾗
12画
“形”で始まる語句
形
形相
形見
形状
形骸
形容
形代
形跡
形成
形式