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引締
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ひきし
ふりがな文庫
“
引締
(
ひきし
)” の例文
此
(
こ
)
の
可哀
(
あはれ
)
な
車夫
(
しやふ
)
に
向
(
むか
)
つて、
大川
(
おほかは
)
の
流
(
ながれ
)
の
音
(
おと
)
の
身
(
み
)
に
沁
(
し
)
むやうに、
姿
(
すがた
)
を
引締
(
ひきし
)
めて
彳
(
たゝず
)
んだ
袖崎
(
そでさき
)
の
帽子
(
ばうし
)
には、
殊更
(
ことさら
)
に
月
(
つき
)
が
宿
(
やど
)
るが
如
(
ごと
)
く
見
(
み
)
えた。
月夜車
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と、
何処
(
どこ
)
か見当の付かぬ処で、大きなおならの音がした。かの女の
引締
(
ひきし
)
まって居た気持を、急に
飄々
(
ひょうひょう
)
とさせるような
空漠
(
くうばく
)
とした音であった。
かの女の朝
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
この一
刹那
(
せつな
)
に阿Qは打たれるような気がして、筋骨を
引締
(
ひきし
)
め肩を
聳
(
そびや
)
かして待っていると果して
阿Q正伝
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
三十人余りの会員を、充分
引締
(
ひきし
)
めて行く力があります。
奇談クラブ〔戦後版〕:01 第四の場合
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
事業というものは片っぽうで先走った思い付きを
引締
(
ひきし
)
めて、片っぽうはひとところへ
噛
(
かじ
)
り付きたがる
不精
(
ぶしよう
)
な考えを時勢に遅れないように掻き立てて行く。ここのところがちょっとしたこつです。
渾沌未分
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
引
常用漢字
小2
部首:⼸
4画
締
常用漢字
中学
部首:⽷
15画
“引”で始まる語句
引
引込
引摺
引返
引張
引掛
引籠
引立
引緊
引出