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年中
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ねんじゅう
ふりがな文庫
“
年中
(
ねんじゅう
)” の例文
ふん、
物
(
もの
)
の
値打
(
ねうち
)
のわからねえ
奴
(
やつ
)
にゃかなわねえの。
女
(
おんな
)
の
身体
(
からだ
)
についてるもんで、
年
(
ねん
)
が
年中
(
ねんじゅう
)
、
休
(
やす
)
みなしに
伸
(
の
)
びてるもなァ、
髪
(
かみ
)
の
毛
(
け
)
と
爪
(
つめ
)
だけだぜ。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
淵明だって
年
(
ねん
)
が
年中
(
ねんじゅう
)
南山
(
なんざん
)
を見詰めていたのでもあるまいし、王維も好んで
竹藪
(
たけやぶ
)
の中に
蚊帳
(
かや
)
を釣らずに寝た男でもなかろう。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
俺等は
年中
(
ねんじゅう
)
場
(
ば
)
に出て商売にやっていながら容易に儲からない。それを相場表ぐらいを頼りにして、遠くから電話をかけて儲けようってのは己惚が強過ぎる。
勝ち運負け運
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
年
(
ねん
)
が
年中
(
ねんじゅう
)
己の頭に浮かんでいる不思議な
幻
(
まぼろし
)
がメリー嬢となって現れたように感じたのである。メリー嬢の持って居る「
美
(
び
)
」は、己が明け暮れ
憧
(
あこが
)
れて居るものゝ
凡
(
すべ
)
てゞあったのである。
小僧の夢
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
それで坑夫となると
請負
(
うけおい
)
仕事だから、
間
(
ま
)
が好いと日に一円にも二円にも当る事もあるが、掘子は日当で
年
(
ねん
)
が
年中
(
ねんじゅう
)
三十五銭で辛抱しなければならない。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
「なに日が射すためじゃない。
年
(
ねん
)
が
年中
(
ねんじゅう
)
かけ通しだから、
糊
(
のり
)
の具合でああなるんです」と岡田は
真面目
(
まじめ
)
に弁解した。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
第一
(
だいち
)
ああ忙がしくしていちゃ、頭の中に組織立った
考
(
かんがえ
)
のできる
閑
(
ひま
)
がないから駄目です。あいつの脳と来たら、
年
(
ねん
)
が
年中
(
ねんじゅう
)
摺鉢
(
すりばち
)
の中で、
擂木
(
すりこぎ
)
に
攪
(
か
)
き廻されてる
味噌
(
みそ
)
見たようなもんでね。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「なあに
年
(
ねん
)
が
年中
(
ねんじゅう
)
思っていりゃ、どうにかなるもんだ」
二百十日
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“年中”の意味
《名詞》
年中(ねんちゅう、ねんじゅう)
一年の間。
(ねんじゅう)(副詞的)終始。たえず。
(ねんちゅう)幼稚園などで、上から二番目の学年。
(出典:Wiktionary)
年
常用漢字
小1
部首:⼲
6画
中
常用漢字
小1
部首:⼁
4画
“年中”で始まる語句
年中行事
年中吉事鑑