“ねんじゅう”の漢字の書き方と例文
語句割合
年中100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ねん年中ねんじゅう己の頭に浮かんでいる不思議なまぼろしがメリー嬢となって現れたように感じたのである。メリー嬢の持って居る「」は、己が明け暮れあこがれて居るものゝすべてゞあったのである。
小僧の夢 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
それで坑夫となると請負うけおい仕事だから、が好いと日に一円にも二円にも当る事もあるが、掘子は日当でねん年中ねんじゅう三十五銭で辛抱しなければならない。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「なに日が射すためじゃない。ねん年中ねんじゅうかけ通しだから、のりの具合でああなるんです」と岡田は真面目まじめに弁解した。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)