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しちゆう
ふりがな文庫
“
市中
(
しちゆう
)” の例文
農家
(
のうか
)
市中
(
しちゆう
)
正月の
行事
(
ぎやうじ
)
に
鳥追
(
とりおひ
)
といふ事あり。此事諸国にもあれば、其なす処其国によりてさま/″\なる事は
諸書
(
しよ/\
)
に
散見
(
さんけん
)
せり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
然し
渡船
(
わたしぶね
)
は時間の消費をいとはず重い
風呂敷包
(
ふろしきづゝ
)
みなぞ
背負
(
せお
)
つてテク/\と
市中
(
しちゆう
)
を歩いてゐる
者供
(
ものども
)
には
大
(
だい
)
なる休息を与へ
水 附渡船
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
跡部
(
あとべ
)
は
大筒方
(
おほづゝかた
)
の首を斬らせて、
鑓先
(
やりさき
)
に
貫
(
つらぬ
)
かせ、
市中
(
しちゆう
)
を持ち歩かせた。後にこの戦死した唯一の
士
(
さむらひ
)
が、途中から大塩の
同勢
(
どうぜい
)
に加はつた浪人梅田だと云ふことが知れた。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
去年の夏、その頃住んでゐた、
市中
(
しちゆう
)
の一日中陽差の落ちて来ないわが
家
(
や
)
の庭に、
一茎
(
ひとくき
)
の朝顔が生ひ出でたが、その花は、夕の来るまで凋むことを知らず咲きつづけて、私を悲しませた。その時の歌
詩集夏花
(新字旧仮名)
/
伊東静雄
(著)
農家
(
のうか
)
市中
(
しちゆう
)
正月の
行事
(
ぎやうじ
)
に
鳥追
(
とりおひ
)
といふ事あり。此事諸国にもあれば、其なす処其国によりてさま/″\なる事は
諸書
(
しよ/\
)
に
散見
(
さんけん
)
せり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
▼ もっと見る
堀割の岸には
処々
(
しよ/\
)
に
物揚場
(
ものあげば
)
がある。
市中
(
しちゆう
)
の生活に興味を持つものには
物揚場
(
ものあげば
)
の光景も
亦
(
また
)
しばし杖を
留
(
とゞ
)
むるに足りる。
水 附渡船
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
東京の蝉とは全く違つた
鳴声
(
なきごゑ
)
の蝉が、夕立の降つてくるやうに
市中
(
しちゆう
)
到る所の樹木に鳴いてゐた。
海洋の旅
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
其江戸の元日を
聞
(
きけ
)
ば
縉紳朱門
(
しんしんしゆもん
)
の
㕝
(
こと
)
はしらず、
市中
(
しちゆう
)
は千
門
(
もん
)
万
戸
(
こ
)
千歳
(
ちとせ
)
の松をかざり、
直
(
すぐ
)
なる
御代
(
みよ
)
の竹をたて、太平の
七五三
(
しめ
)
を引たるに、
新年
(
しんねん
)
の
賀客
(
れいしや
)
麻上下の
肩
(
かた
)
をつらねて
往来
(
ゆきゝ
)
するに万歳もうちまじりつ。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
始めて東京へ出て来た地方の人は、電車の
乗換場
(
のりかへば
)
を間違へたり
市中
(
しちゆう
)
の道に迷つたりした
腹立
(
はらだち
)
まぎれ、
斯
(
かゝ
)
る地名の虚偽を以てこれ
亦
(
また
)
都会の憎むべき悪風として観察するかも知れない。
水 附渡船
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
其江戸の元日を
聞
(
きけ
)
ば
縉紳朱門
(
しんしんしゆもん
)
の
㕝
(
こと
)
はしらず、
市中
(
しちゆう
)
は千
門
(
もん
)
万
戸
(
こ
)
千歳
(
ちとせ
)
の松をかざり、
直
(
すぐ
)
なる
御代
(
みよ
)
の竹をたて、太平の
七五三
(
しめ
)
を引たるに、
新年
(
しんねん
)
の
賀客
(
れいしや
)
麻上下の
肩
(
かた
)
をつらねて
往来
(
ゆきゝ
)
するに万歳もうちまじりつ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
上代の
宮裏
(
きうり
)
近古
(
きんこ
)
の
市中
(
しちゆう
)
粥杖
(
かゆつゑ
)
の事を
挙
(
あげ
)
て、
考証
(
かうしやう
)
甚
(
はなはだ
)
詳
(
つまびらか
)
なり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
上代の
宮裏
(
きうり
)
近古
(
きんこ
)
の
市中
(
しちゆう
)
粥杖
(
かゆつゑ
)
の事を
挙
(
あげ
)
て、
考証
(
かうしやう
)
甚
(
はなはだ
)
詳
(
つまびらか
)
なり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
“市中”の意味
《名詞》
市中(しちゅう)
市の内。街中。
民間。
(出典:Wiktionary)
市
常用漢字
小2
部首:⼱
5画
中
常用漢字
小1
部首:⼁
4画
“市中”で始まる語句
市中廻
市中原野
市中巡邏
市中音楽隊