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巧妙
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かうめう
ふりがな文庫
“
巧妙
(
かうめう
)” の例文
『
實
(
じつ
)
は
先日
(
せんじつ
)
、
倫敦
(
ろんどん
)
の
友人
(
いうじん
)
から『
世界
(
せかい
)
の
名畫
(
めいぐわ
)
』と
題
(
だい
)
して、
隨分
(
ずゐぶん
)
巧妙
(
かうめう
)
に
刷
(
すつ
)
てあるのを二十
枚
(
まい
)
ばかり
贈
(
おく
)
つて
呉
(
く
)
れたがね、それは
如何
(
どう
)
だらうかと
思
(
おも
)
ふのだ。』
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
此夏から起つた
誘拐
(
いうかい
)
で、數はさして多くはありませんが、仕事が如何にも
巧妙
(
かうめう
)
で慘忍で、江戸つ子達の義憤の血を沸き立たせるには充分なものがありました。
銭形平次捕物控:171 偽八五郎
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
それがどうも
盜人
(
ぬすびと
)
の
言葉
(
ことば
)
に、
聞
(
き
)
き
入
(
い
)
つてゐるやうに
見
(
み
)
えるではないか? おれは
妬
(
ねたま
)
しさに
身悶
(
みもだ
)
えをした。が、
盜人
(
ぬすびと
)
はそれからそれへと、
巧妙
(
かうめう
)
に
話
(
はなし
)
を
進
(
すす
)
めてゐる。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
其
(
そ
)
れ
故
(
ゆゑ
)
彼等
(
かれら
)
は
隱約
(
いんやく
)
の
間
(
あひだ
)
に
巧妙
(
かうめう
)
な
手段
(
しゆだん
)
を
施
(
ほどこ
)
さうとして
其處
(
そこ
)
に
工夫
(
くふう
)
が
凝
(
こら
)
されるのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
この清五郎殺しの
巧妙
(
かうめう
)
な仕掛を考へた曲者を
嗅
(
か
)
ぎ廻しましたが、五日經ち十日經ち、江戸の櫻が大分咲き揃つても、此曲者ばかりは尻尾を
掴
(
つか
)
ませる樣子はなかつたのです。
銭形平次捕物控:180 罠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
錢形の平次が
締
(
あきら
)
めてゐるほど、その贋金造ひは
巧妙
(
かうめう
)
を極めました。
銭形平次捕物控:141 二枚の小判
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次の質問はさすがに
巧妙
(
かうめう
)
でした。
銭形平次捕物控:166 花見の果て
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
巧
常用漢字
中学
部首:⼯
5画
妙
常用漢字
中学
部首:⼥
7画
“巧妙”で始まる語句
巧妙味
巧妙精緻