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崖地
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がけち
ふりがな文庫
“
崖地
(
がけち
)” の例文
東京はその市内のみならず周囲の近郊まで
日々
(
にちにち
)
開けて行くばかりであるが、しかし幸にも社寺の境内、
私人
(
しじん
)
の邸宅、また
崖地
(
がけち
)
や
路
(
みち
)
のほとりに、まだまだ
夥
(
おびただ
)
しく樹木を残している。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
間
(
ま
)
もなく一つの
険
(
けわ
)
しい
坂
(
さか
)
を
登
(
のぼ
)
りつめると、
其処
(
そこ
)
はやや
平坦
(
へいたん
)
な
崖地
(
がけち
)
になっていました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
私
(
わたくし
)
はどこに一
点
(
てん
)
の
申分
(
もうしぶん
)
なき、
四辺
(
あたり
)
の
清浄
(
せいじょう
)
な
景色
(
けしき
)
に
見惚
(
みと
)
れて、
覚
(
おぼ
)
えず
感歎
(
かんたん
)
の
声
(
こえ
)
を
放
(
はな
)
ちましたが、しかしとりわけ
私
(
わたくし
)
を
驚
(
おどろ
)
かせたのは、
瀑壺
(
たきつぼ
)
から四五
間
(
けん
)
ほど
隔
(
へだ
)
てた、とある
平坦
(
たいら
)
な
崖地
(
がけち
)
の
上
(
うえ
)
に
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
ついこの間も
麻布網代町辺
(
あざぶあみしろちょうへん
)
の裏町を通った時、私は活動写真や国技館や
寄席
(
よせ
)
なぞのビラが
崖地
(
がけち
)
の上から吹いて来る夏の風に
飜
(
ひるがえ
)
っている氷屋の
店先
(
みせさき
)
、表から一目に見通される奥の間で十五
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
私たちは旧造兵廠の建物の一部をば眼下に低く
見下
(
みおろ
)
す
崖地
(
がけち
)
の一角に、昼なお暗く天を蔽うた老樹の
根方
(
ねがた
)
と、また深く雑草に
埋
(
うず
)
められた崖の中腹に一ツ二ツ落ち
転
(
ころ
)
げている石を見つけたばかりである。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
崖
常用漢字
中学
部首:⼭
11画
地
常用漢字
小2
部首:⼟
6画
“崖”で始まる語句
崖
崖下
崖上
崖道
崖端
崖際
崖縁
崖土
崖崩
崖路