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屋台店
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やたいみせ
ふりがな文庫
“
屋台店
(
やたいみせ
)” の例文
健三は昔しこの人に連れられて
寄席
(
よせ
)
などに行った帰りに、能く二人して
屋台店
(
やたいみせ
)
の
暖簾
(
のれん
)
を
潜
(
くぐ
)
って、
鮨
(
すし
)
や
天麩羅
(
てんぷら
)
の
立食
(
たちぐい
)
をした当時を思い出した。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
私はその多少、オランダ風の
屋台店
(
やたいみせ
)
の前へ立って、その金色の球の
滑
(
なめら
)
かな運動の美しさに
見惚
(
みと
)
れたものである。
めでたき風景
(新字新仮名)
/
小出楢重
(著)
地元
(
じもと
)
の
里
(
さと
)
はいうまでもなく、三
里
(
り
)
五
里
(
り
)
の
近郷近在
(
きんごうきんざい
)
からも
大
(
たい
)
へんな
人出
(
ひとで
)
で、あの
狭
(
せま
)
い
海岸
(
かいがん
)
が
身動
(
みうご
)
きのできぬ
有様
(
ありさま
)
じゃ。
往来
(
おうらい
)
には
掛茶屋
(
かけちゃや
)
やら、
屋台店
(
やたいみせ
)
やらが
大分
(
だいぶ
)
できて
居
(
い
)
る……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
現在は紳士でも
屋台店
(
やたいみせ
)
の
暖簾
(
のれん
)
をかぶったことを、吹聴する者が少しずつできたが、つい近頃までは一杯酒をぐいと引掛けるなどは、人柄を重んずる者には到底できぬことであった。
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
何万坪テフ庭園の
彼方
(
かなた
)
此方
(
こなた
)
に設けたる
屋台店
(
やたいみせ
)
を、食ひ荒らして廻はる学生の
一群
(
ひとむれ
)
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
▼ もっと見る
狭くるしい境内から門前へかけて一杯五厘の氷屋や、おでん、寿司の
屋台店
(
やたいみせ
)
がぎつしりとならんで、ぴいぴいいふ風船の音、物うりの呼び声などが砂ほこりのなかに堪へがたい騒ぎをする。
銀の匙
(新字旧仮名)
/
中勘助
(著)
東京にいても居酒屋や
屋台店
(
やたいみせ
)
へ飛込んで
八
(
はっ
)
さん
熊
(
くま
)
さんと
列
(
なら
)
んで
醤油樽
(
しょうゆだる
)
に腰を掛けて
酒盃
(
さかずき
)
の
献酬
(
とりやり
)
をしたりして、人間の美くしい天真はお化粧をして
綾羅
(
りょうら
)
に包まれてる高等社会には決して現われないで
二葉亭四迷の一生
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
屋
常用漢字
小3
部首:⼫
9画
台
常用漢字
小2
部首:⼝
5画
店
常用漢字
小2
部首:⼴
8画
“屋台”で始まる語句
屋台
屋台骨
屋台踊
屋台車
屋台囃子