“尊意”の読み方と例文
読み方割合
そんい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
薨去こうきょの年の夏、或る月の明かな夜、五更ごこうが過ぎて天がまだ全く明けきらない頃、延暦寺えんりゃくじ第十三世の座主ざす法性房ほっしょうぼう尊意そんいが四明が嶽の頂に於いて三密さんみつの観想をらしている時であった。
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
○法性坊尊意そんい叡山えいざんに在し時 菅神の幽灵いうれい来り我冤謫むしつのながされ夙懟ふるきうらみむくはんとす、願くは師の道力をもつてこばむことなかれ。尊意曰、卒土そつとは皆王民なり、我もし みかどみことのりをうけ玉はらばさくるに所なし。
○法性坊尊意そんい叡山えいざんに在し時 菅神の幽灵いうれい来り我冤謫むしつのながされ夙懟ふるきうらみむくはんとす、願くは師の道力をもつてこばむことなかれ。尊意曰、卒土そつとは皆王民なり、我もし みかどみことのりをうけ玉はらばさくるに所なし。