宣言せんげん)” の例文
そのときからの欠勤けっきんだった。休むと宣言せんげんしたとき、だれよりも心配そうな顔をしたのがやはり早苗だったことなど思いだし、六年前の写真をとりだしてみた。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
わたしはそこで来賓らいひんに向かって、この金はさっそくあわれな大道音楽師だいどうおんがくしのために救護所きゅうごしょ設立せつりつの第一回寄付金きふきんとしたいと宣言せんげんした。そのあとの寄付はわたしと母とですることにする。
その宣言せんげんを非難するわけではないが、その実際は如何いかんたずねられれば、ややもすると国家社会は言うまでもなく、おのれの友人親戚しんせきにさえも迷惑をかけて自分のみ得々とくとくとして金を作ったり
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
大佐たいさいまより二年にねん以前いぜんその一行いつかうともこの海岸かいがん上陸じやうりくしたときに、第一だいいちこのしまを「朝日島あさひじま」とめいじ、永久えいきゆう大日本帝國だいにつぽんていこく領土りようどたること宣言せんげんし、それより以來いらい朝日あさひかゞや御旗みはた
これが築城場ちくじょうば宣言せんげんだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)