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姫鱒
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ひめます
ふりがな文庫
“
姫鱒
(
ひめます
)” の例文
鳥が
十和田
(
とわだ
)
湖の
姫鱒
(
ひめます
)
のように、必ず放流せられた浜に戻って来るものなら、何でもかでもこの庭に巣を掛ける仕組みをしなければならぬ。
野草雑記・野鳥雑記:02 野鳥雑記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
成程溝を覗いて見ると少し深い所には、八、九寸から一尺余もある岩魚や
姫鱒
(
ひめます
)
が泳いで居る。手網でもあれば造作なく
掬
(
すく
)
える。
尾瀬雑談
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
姫鱒
(
ひめます
)
も中禅寺湖名物で、私は美味しかったが、お母さんは初めてでどうもぞっとなさらなかった由。河魚は身が
軟
(
やわらか
)
い。それがおいやのようです。
獄中への手紙:06 一九三九年(昭和十四年)
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
突堤の鼻では老紳士に「沼で
姫鱒
(
ひめます
)
を釣りますには鋼鉄製の英国ふうの釣竿より、どうも
日本
(
おくに
)
の胡麻竹の釣竿の方が……」
ノンシャラン道中記:03 謝肉祭の支那服 ――地中海避寒地の巻――
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
この頃の日本へは、
亜米利加
(
アメリカ
)
系の
虹鱒
(
にじます
)
や
河鱒
(
かわます
)
、北海道から
姫鱒
(
ひめます
)
などが移入されて繁殖しているが、その頃の利根川へは、古来東日本の河川に遡ってくる日本鱒である。
利根川の鮎
(新字新仮名)
/
佐藤垢石
(著)
▼ もっと見る
見参
(
けんざん
)
、
見参
(
けんざん
)
などゝ
元気
(
げんき
)
づいて、
説明
(
せつめい
)
を
待
(
ま
)
つまでもない、
此
(
こ
)
の
山深
(
やまふか
)
く
岩魚
(
いはな
)
のほかは、
予
(
かね
)
て
聞
(
き
)
いた
姫鱒
(
ひめます
)
にておはすらむ、カバチエツポでがんせうの、と
横歩行
(
よこある
)
きして
見
(
み
)
に
立
(
た
)
つ
勢
(
いきほ
)
ひ。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
内部は一間きりの広々とした四角な部屋で、大きな
囲炉裏
(
いろり
)
の壁の上には、鹿の首や、
賞牌
(
メダイユ
)
や、ひからびた
姫鱒
(
ひめます
)
や、
喇叭
(
ラッパ
)
銃や、そのほか訳のわからぬものが無数に飾り付けられてあった。
ノンシャラン道中記:05 タラノ音頭 ――コルシカ島の巻――
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
湯の湖へは
姫鱒
(
ひめます
)
、湯川へは
川鱒
(
かわます
)
と
虹鱒
(
にじます
)
を、帝室林野局で年々数多く放流している。
雪代山女魚
(新字新仮名)
/
佐藤垢石
(著)
姫
常用漢字
中学
部首:⼥
10画
鱒
漢検準1級
部首:⿂
23画
“姫”で始まる語句
姫
姫様
姫君
姫路
姫百合
姫御前
姫神
姫樣
姫王
姫糊