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如夜叉
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によやしや
ふりがな文庫
“
如夜叉
(
によやしや
)” の例文
つらつら思へば世の中に、この仙境もあつたもの。外を奇麗に、内心は
如夜叉
(
によやしや
)
の中に住まむより、人は穢多ともいはばいへ。
移民学園
(新字旧仮名)
/
清水紫琴
(著)
外面女𦬇
(
げめんによぼさつ
)
内心
(
ないしん
)
如夜叉
(
によやしや
)
のいましめもあれば、
𦬇
(
ぼさつ
)
はなにとやおもひ玉ふらんともつたいなし。
日
(
ひ
)
も
已
(
すで
)
に
下晡
(
なゝつさがり
)
なればおの/\あしをすゝめて
小千谷
(
をぢや
)
へかへりき。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
入谷の親分が一人、子分に見放され、千五百石の旗本が
潰
(
つぶ
)
れ、名題役者が一人首を
縊
(
くゝ
)
りました。——外面
如菩薩
(
によぼさつ
)
、内心
如夜叉
(
によやしや
)
、——恐ろしいことで御座いましたよ
銭形平次捕物控:104 活き仏
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
人傳
(
ひとづて
)
の
文
(
ふみ
)
一通
(
いつつう
)
それすらもよこさぬとは
外面
(
げめん
)
如菩薩
(
によぼさつ
)
、
内心
(
ないしん
)
はあれも
如夜叉
(
によやしや
)
め。
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
如夜叉
(
によやしや
)
と思ひ込し
最
(
いと
)
物堅
(
ものがた
)
き長三郎も
流石
(
さすが
)
木竹
(
きだけ
)
に非れば此時
初
(
はじめ
)
て
戀風
(
こひかぜ
)
の
襟元
(
えりもと
)
よりして
慄
(
ぞつ
)
と
染
(
し
)
み娘も見たる其人は本町
業平俳優息子
(
なりひらやくしやむすこ
)
と
綽名
(
あだな
)
の有は知らざれど
比
(
たぐ
)
ひ
稀
(
まれ
)
なる美男なれば是さへ茲に
戀染
(
こひそ
)
めて斯いふ男が又有らうか
斯
(
かう
)
いふ女が又有らうかと
互
(
たがひ
)
に
恍惚
(
みとれ
)
茫然
(
ばうぜん
)
と
霎時
(
しばし
)
言葉もあらざりしが
稍々
(
やう/\
)
にして
兩個
(
ふたり
)
が
心附
(
こゝろづい
)
ては
羞
(
はづか
)
は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
外面女𦬇
(
げめんによぼさつ
)
内心
(
ないしん
)
如夜叉
(
によやしや
)
のいましめもあれば、
𦬇
(
ぼさつ
)
はなにとやおもひ玉ふらんともつたいなし。
日
(
ひ
)
も
已
(
すで
)
に
下晡
(
なゝつさがり
)
なればおの/\あしをすゝめて
小千谷
(
をぢや
)
へかへりき。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
「だつて、
外面如菩薩
(
げめんによぼさつ
)
、内心
如夜叉
(
によやしや
)
といふんでせう。あつしは目をつぶつて縛りましたよ」
銭形平次捕物控:137 紅い扱帯
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「御新造のお仙さ。
面
(
めん
)
は
菩薩
(
ぼさつ
)
樣のやうに綺麗だが、ありや、内心
如夜叉
(
によやしや
)
といふ奴だな」
銭形平次捕物控:331 花嫁の幻想
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
外面如菩薩
(
げめんによぼさつ
)
、内心
如夜叉
(
によやしや
)
といふのですね。女の薄情なのは、恐ろしいものですね。
銭形平次捕物控:253 猫の首環
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
如
常用漢字
中学
部首:⼥
6画
夜
常用漢字
小2
部首:⼣
8画
叉
漢検準1級
部首:⼜
3画
“如夜”で始まる語句
如夜刄