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女狐
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めぎつね
ふりがな文庫
“
女狐
(
めぎつね
)” の例文
そして再び
身慄
(
みぶる
)
いに襲われた。なぜならば、
﨟
(
ろう
)
やかに化けた
女狐
(
めぎつね
)
のように——草の根に
顫
(
おのの
)
いていた女は、野で見るには、余りに美しい。
柳生月影抄
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
今ごろは、かの
女狐
(
めぎつね
)
と
男狐
(
おぎつね
)
、知る人もなしと額をあつめて、
謀
(
はかりごと
)
の真最中でござろう。そこへ乗りこんで、驚く顔を見てやるのも一
興
(
きょう
)
……
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
法印は、すばしッこく
智慧
(
ちえ
)
のまわる方ではねえ。お初といえば
女狐
(
めぎつね
)
よりも
狡
(
ずる
)
い奴——だまされたと見えるが、みんな、俺の罪だ!
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
阿呆拂
(
あはうばら
)
ひに遊ばすやう。この
女狐
(
めぎつね
)
が御屋敷に居るうちは、何のやうな事があつても二品の行方は申し上げられません
銭形平次捕物控:035 傀儡名臣
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
駱駝に跨つてゐる、
悪戯
(
いたづら
)
ざかりの
女狐
(
めぎつね
)
の子。みよ。カメレオンは強烈なチアノーゼに罹つた。ラレグル猿は跳ねてゐる。⦅補欠の跳躍選手!⦆だがこれらは、およそ時世粧であることが判る。
希臘十字
(新字旧仮名)
/
高祖保
(著)
▼ もっと見る
「ききたければこそお尋ねするのでござります。どこの
女狐
(
めぎつね
)
でござります」
旗本退屈男:11 第十一話 千代田城へ乗り込んだ退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
「この店はあの
女狐
(
めぎつね
)
のものなんだ」と木内桜谷が房二郎に
囁
(
ささや
)
いた
へちまの木
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
阿呆払いに遊ばすよう。この
女狐
(
めぎつね
)
が屋敷内にいるうちは、どのような事があっても二品の行方は申上げられません
銭形平次捕物控:035 傀儡名臣
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
あの峰丹波をだきこんでおりますことだけでも、かの
女狐
(
めぎつね
)
は、なかなかのしたたか者ということは知れまする。
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
『狂うたかもしれません。父上が、世間に恥じて、こう長い月日、
引
(
ひ
)
き
籠
(
こも
)
ったのも、あなたのためだ。あなたは、父上の大事な若い月日を奪った、おそろしい
女狐
(
めぎつね
)
だ』
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
女狐
(
めぎつね
)
のやうなお徳に口説かれる方が、まだしも樂だらうよ。
御守殿崩
(
ごしゆでんくづ
)
しは苦手だ」
銭形平次捕物控:045 御落胤殺し
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「若、あのお蓮様とやら申す
女狐
(
めぎつね
)
が、お眼にかかりたいと申しておりますが……」
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「言わいでか。
紅白粉
(
べにおしろい
)
を塗りたくって、さも
艶
(
なま
)
めかしゅうしていやがるが、一ト皮
剥
(
む
)
けば、その下は
貉
(
むじな
)
か狐とも変りはなかろう。舞台の夜は前芸で、奥の芸は女の淫を売る
女狐
(
めぎつね
)
じゃわ」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「六助。つかまえて来い。この辺りには、
女狐
(
めぎつね
)
がよく出る。逃がすなよ」
柳生月影抄
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
木戸の外でも猫の
干物
(
ひもの
)
と
女狐
(
めぎつね
)
とが
掴
(
つか
)
み合いの一ト幕の事
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
女狐
(
めぎつね
)
め! また一杯食わせたか」
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
『
女狐
(
めぎつね
)
じゃ……。あの美しさは』
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「おのれッ。
女狐
(
めぎつね
)
!」
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「この
女狐
(
めぎつね
)
め!」
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
女
常用漢字
小1
部首:⼥
3画
狐
漢検準1級
部首:⽝
9画
“女”で始まる語句
女
女子
女房
女性
女中
女王
女郎花
女将
女郎
女形