“女狐”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めぎつね92.3%
おんなぎつね7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして再び身慄みぶるいに襲われた。なぜならば、ろうやかに化けた女狐めぎつねのように——草の根におののいていた女は、野で見るには、余りに美しい。
柳生月影抄 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今ごろは、かの女狐めぎつね男狐おぎつね、知る人もなしと額をあつめて、はかりごとの真最中でござろう。そこへ乗りこんで、驚く顔を見てやるのも一きょう……
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
狐というのは、妙なやつだ、こんなことまで真似をするのかと、すこし可笑しくなって笑いかけると、女狐おんなぎつねはほんとうに怒ったような声で
生霊 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)