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女將
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おかみ
ふりがな文庫
“
女將
(
おかみ
)” の例文
新字:
女将
大きい聲では言へませんが、お隣の柳屋の
女將
(
おかみ
)
——あの通り色つぽい——化けさうな大年増でせう、尤もあんな具合に持ちかけて、元手を
銭形平次捕物控:166 花見の果て
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
殊に先々代の
女將
(
おかみ
)
は聲が美しく、
天滿
(
てんま
)
村のきりぎりすと呼ばれて、村の
老人
(
としより
)
の中には今でも其の美しい
聲色
(
こわいろ
)
をつかふものがある。
天満宮
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
『待合の
女將
(
おかみ
)
でえ!』突然さう言つた者が有つた。私は驚いて目を移した。
我が最近の興味
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
店頭に立ち止まつた配達人の姿を見ると、きりぎりすの孫に當る
螽
(
いなご
)
のやうに痩せた今の若い
女將
(
おかみ
)
が飛んで出て、配達人に何か言つてゐた。
天満宮
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
女將
(
おかみ
)
の部屋を出た八五郎は、チヨロチヨロと庭を拔ける、氣のきいた小男に聲を掛けました。二十五六の、いかにもキビキビした男前です。
銭形平次捕物控:294 井戸端の逢引
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
あの時は、ほんとに
喫驚
(
びつくり
)
したよ。東京の
何家
(
どつ
)
かの
女將
(
おかみ
)
にしては
野暮臭
(
やぼくさ
)
くもあるし、第一言葉が違ふし、それにフイと下駄を見ると、ヒドい
奴
(
やつ
)
を
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
襟の掛つた地味な袷、
白粉
(
おしろい
)
つ氣無しの、健康さうな白い肌、少し
公家眉
(
くげまゆ
)
で、受け口で、
女將
(
おかみ
)
に知れないやう、そつと挨拶を送ると、まことに非凡の媚です。
銭形平次捕物控:294 井戸端の逢引
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
梅鉢屋の
女將
(
おかみ
)
が
赤毛氈
(
あかまうせん
)
を敷いた
店頭
(
みせさき
)
に立つて、「御門内はお腰の物が
許
(
ゆ
)
りまへん。……
息
(
やす
)
んでおいでやす。……お腰の物を預けておいでやす。」
天満宮
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
それに佐七は餘計なことを言つた『片瀬の顏馴染の小磯屋』だとか、『
女將
(
おかみ
)
はお世辭もの』だとか、——氣がとがめるから、あんなに
判然
(
はつきり
)
した事を言ふんだ。
銭形平次捕物控:056 地獄から来た男
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「辨天屋の
女將
(
おかみ
)
も、多勢の女共も、お半と彦次郎の逢引してゐるのを見たこともないといふんですよ」
銭形平次捕物控:182 尼が紅
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
『えらう遲い
御參詣
(
ごさんけい
)
だすな。さアお上りやす。』と、
隅
(
すみ
)
の方の暗いところから、五十
恰好
(
かつかう
)
の
肥
(
ふと
)
つた
女將
(
おかみ
)
らしい女が、ヨチ/\しながら出て來て、
嗄
(
かす
)
れた聲で言つた。
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
お前の
家
(
うち
)
は昔から
阿母
(
おつか
)
さんが東京好きで、長火鉢まで東京風の
縁
(
ふち
)
の
狹
(
せま
)
い奴を
態々
(
わざ/\
)
取り寄せて、
褞袍
(
どてら
)
か
何
(
なん
)
か着込んで其の前へ
新橋邊
(
しんばしへん
)
の
女將
(
おかみ
)
さんみたいにして坐つてゐたが
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
「
女將
(
おかみ
)
の心掛け一つですよ。お葉が派手作りになると、三人の娘も張り合つて客扱ひがよくなる」
銭形平次捕物控:314 美少年国
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
亭主の幸七は四十五六、小意氣な
華奢
(
きやしや
)
な男ですが、何んとなく正直者らしい愛嬌者で、女房のお角は小料理屋の
女將
(
おかみ
)
らしく、
垢拔
(
あかぬ
)
けのした、三十七八の、年にしては少し色つぽい女です。
銭形平次捕物控:166 花見の果て
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
梯子段の下には
女將
(
おかみ
)
のお米が、二階の話を氣にして眼を光らせて居ります。
銭形平次捕物控:294 井戸端の逢引
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次は先づ吉原の
巴屋
(
ともゑや
)
へ行つて訊きましたが、
女將
(
おかみ
)
は
銭形平次捕物控:237 毒酒薬酒
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
女
常用漢字
小1
部首:⼥
3画
將
部首:⼨
11画
“女”で始まる語句
女
女子
女房
女性
女中
女王
女郎花
女将
女郎
女形