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奮
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はず
ふりがな文庫
“
奮
(
はず
)” の例文
奮
(
はず
)
み行く馬の
危
(
あやう
)
く
鰭爪
(
ひづめ
)
に懸けんとしたりしを、馭者は辛うじて手綱を控え、冷汗
掻
(
か
)
きたる腹立紛れに、鞭を
揮
(
ふる
)
いて
叱咤
(
しった
)
せり。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「滅多に手応えが無いんだそうで、——もっとも返事も貰ってくれたら、一分位は
奮
(
はず
)
んでもいいというのもありますがね」
銭形平次捕物控:238 恋患い
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
奮
(
はず
)
みましたとも。あれから
妓
(
こども
)
達と一緒にクンカンなんか
行
(
や
)
りましてね。
甚
(
ひど
)
く
躁
(
はしや
)
ぎましたよ。」
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
余ほど
奮
(
はず
)
んで、殆ど張り切って居ると云う様である、鞍置かせて乗るが否や、鞭も当てぬに一散に駆け出して少しの間に停車場へは着いた、茲で少し許り聞き合わせて見ると直ぐに分ったが
幽霊塔
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
値段の処も私にしては
一寸
(
ちょっと
)
奮
(
はず
)
んだ
積
(
つもり
)
だった。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
▼ もっと見る
「滅多に手答へがないんださうで、——尤も返事を貰つてくれたら、一分くらゐは
奮
(
はず
)
んでもいゝといふのもありますがね」
銭形平次捕物控:238 恋患ひ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
あの腕車より迅く行ってもらおうと思やこそ、こうして
莫大
(
ばくだい
)
な酒手も
奮
(
はず
)
もうというのだ。どうだ、先生、恐れ入ったか
義血侠血
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
するくせに、妙に慈悲善根がつたことが好きで、町内の義理とか、氏神の祭禮などには、恐ろしく
奮
(
はず
)
みやがるんで
銭形平次捕物控:166 花見の果て
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「ときに皆さん、あのとおり御者も骨を折りましたんですから、お互い様にいくらか酒手を
奮
(
はず
)
みまして、もう一骨折ってもらおうじゃございませんか。なにとぞ御賛成を願います」
義血侠血
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
いつもの調子で、機嫌よく愛嬌を振り
撒
(
ま
)
きながら、三人へ一分づつ
奮
(
はず
)
んで行きましたよ。屆く人ですね
銭形平次捕物控:222 乗合舟
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
前足でつかまえた、放さないから力を入れて
引張
(
ひっぱ
)
り合った
奮
(
はず
)
みであった。
化鳥
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
お前の口を
封
(
ふう
)
じたか知らないが、俺はその倍だけ
奮
(
はず
)
まうぢやないか、——實は金之助に良い嫁がきまりかけてゐるんだが、八王子へ行くと言つて飛出しちや、新宿あたりで
流連
(
いつゞけ
)
をしてゐる樣子だ
銭形平次捕物控:311 鬼女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
と両腕を
奮
(
はず
)
んで振って、ずぼん下の脚を上げたり、下げたり。
露肆
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「西国巡礼に行ったよ。——お前も
餞別
(
せんべつ
)
を一朱
奮
(
はず
)
んだじゃないか」
銭形平次捕物控:143 仏喜三郎
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「西國巡禮に行つたよ。——お前も
餞別
(
せんべつ
)
を一朱
奮
(
はず
)
んだぢやないか」
銭形平次捕物控:143 仏喜三郎
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「大層
奮
(
はず
)
みゃがったな」
銭形平次捕物控:104 活き仏
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
奮
常用漢字
小6
部首:⼤
16画
“奮”を含む語句
昂奮
興奮
発奮
大奮発
亢奮
奮発
奮闘
發奮
奮迅
奮然
獅子奮迅
奮發
奮起
奮戦
奮鬪
大昂奮
奮励
大興奮
是以人奮励
興奮的
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