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夫婦
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いっしょ
ふりがな文庫
“
夫婦
(
いっしょ
)” の例文
「——元のように仲をもどして、お通と
夫婦
(
いっしょ
)
になりたいんだ。おばば、お通はおれを今でも思っていてくれてるだろうか」
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「あの悪党が、鞭で娘を叩いたり、顔から水をぶっ掛けながら倅と
夫婦
(
いっしょ
)
になって、この家の跡を取れと言うんだ——みんな聴いたよ、目出たい話さ」
銭形平次捕物控:012 殺され半蔵
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「おめえに隠しておくのはよくねえ。すっぱりいってしまおう。おいらはおめえと
夫婦
(
いっしょ
)
になるわけにはいかねえのだ」
巷説享保図絵
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
お蔦 でも、
偶
(
たま
)
には一所に連れて出て下さいまし。
夫婦
(
いっしょ
)
になると
気抜
(
きぬけ
)
がして、意地も
張
(
はり
)
もなくなって、ただ
附着
(
くッつ
)
いていたがって、困った田舎嫁でございます。
湯島の境内
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「ほんとに負けないでね、あんたがここの立て役になったら、あたし嬉しいわ。……
夫婦
(
いっしょ
)
になってもいいわ」
夢鬼
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
▼ もっと見る
なるほど二人の
往昔
(
そのかみ
)
の仲は、死ぬの生きるの
夫婦
(
いっしょ
)
になろうのと、そういったような深い烈しい、燃え立つような仲ではなかった。とはいえ双方好き合い愛し合った。
剣侠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
今まで通りに
夫婦
(
いっしょ
)
になっていてくれというほどならば、何故、宮ちゃんが其様なにして尽している間に、少しはお前を可愛いとは思わなかったろうねえ? お前が可愛ければ
別れたる妻に送る手紙
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
初め
自家
(
うち
)
にいる間は、ただちょっと読み書きの出来る小伜に過ぎなかったのが、やがてお邸の奥様お気に入りの女中頭でアガーシュカとか何とかという女と
夫婦
(
いっしょ
)
になって、自分は倉番になり
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
死んでも平田さんと
夫婦
(
いっしょ
)
にならないじゃおかない。自由にならない身の上だし、自由に行かれない身の上だし、心ばかりは平田さんの傍を放れない。一しょにいるつもりだ。一しょに行くつもりだ。
今戸心中
(新字新仮名)
/
広津柳浪
(著)
あの娘と
夫婦
(
いっしょ
)
にしてやる……
黒白ストーリー
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
、くそ
味噌
(
みそ
)
に悪くいうけれど、榊原はどうせ腐れ縁だ、なるものなら
夫婦
(
いっしょ
)
になれって、しみじみと、云ってくれたし
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
深川
(
ふかがわ
)
のこの
木場
(
きば
)
の材木に葉が繁ったら、
夫婦
(
いっしょ
)
になって
遣
(
や
)
るッておっしゃったのね。
何
(
ど
)
うしたって出来そうもないことが出来たのは、私の念が届いたんですよ。
木精(三尺角拾遺)
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
それは、想いあっていて、そうして離れていらっしゃるのは、お可哀そうでございますけれど、でも、掛川へいらしっても、晴れて
夫婦
(
いっしょ
)
にはなれませんですしねえ。
巷説享保図絵
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「こんな事、聞いたぜ。黒公の奴がなア俺にいったよ。俺ア葉ちゃんと
夫婦
(
いっしょ
)
になるんだぜ、葉ちゃんが、そうしようといったんだ、って抜かしやがる。——面白くねエよ」
夢鬼
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
好きな
許婚
(
いいなずけ
)
の進一と、一月先になると、
夫婦
(
いっしょ
)
になることになっている娘だ、それが泥棒に……そんなことをされようものなら、泣き喚き怨み憤るは愚か、突き詰めた心で
猿ヶ京片耳伝説
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
……
温順
(
おとな
)
しい、それは深切な人なんですけれど、男というものは、ああ見えても皆な道楽をするものですかねえ。……下宿屋の娘か何かと
夫婦
(
いっしょ
)
になって、それにもう児があるんですもの。
別れたる妻に送る手紙
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
万吉と
夫婦
(
いっしょ
)
になる前は、川長の座敷で仲居をしていた縁もあって、お吉はその騒ぎの折も、店の者とひとつになってお米の行方を探したが、どうしても知れなかった。
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「この姉が許すによって、小次郎と
夫婦
(
いっしょ
)
になるがよいよ。……愛し合って末永くお添い!」
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
磯五さんという人があって、若松屋さんと
夫婦
(
いっしょ
)
になることができないのに、若松屋さんといっしょにいては、若松屋さんも苦しゅうございますし、あなたも、苦しゅうございますからねえ。
巷説享保図絵
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
(葉ちゃんと
夫婦
(
いっしょ
)
に……)
夢鬼
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
“夫婦”の意味
《名詞》
夫婦(ふうふ、おっとめ、みょうと)
結婚している一組みの男女。
(出典:Wiktionary)
“夫婦”の解説
夫婦(ふうふ、めおと、みょうと)とは、適法の婚姻をした男性と女性。女夫・妻夫(めお、めおと、みょうと、めおっと、めおとこ)、妹背・妹兄(いもせ)、夫妻(ふさい)とも言う。男性を夫と呼び、女性を妻と呼ぶ。
(出典:Wikipedia)
夫
常用漢字
小4
部首:⼤
4画
婦
常用漢字
小5
部首:⼥
11画
“夫婦”で始まる語句
夫婦喧嘩
夫婦仲
夫婦鳥
夫婦連
夫婦岩
夫婦釦
夫婦者
夫婦別
夫婦牛
夫婦島