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夜逃
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よにげ
ふりがな文庫
“
夜逃
(
よにげ
)” の例文
碎
(
くだ
)
いて
言
(
い
)
へば、
夜逃
(
よにげ
)
は
得手
(
えて
)
でも、
朝旅
(
あさたび
)
の
出來
(
でき
)
ない
野郎
(
やらう
)
である。あけ
方
(
がた
)
の
三時
(
さんじ
)
に
起
(
お
)
きて、たきたての
御飯
(
ごはん
)
を
掻込
(
かつこ
)
んで、
四時
(
よじ
)
に
東京驛
(
とうきやうえき
)
などとは
思
(
おも
)
ひも
寄
(
よ
)
らない。
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
枳園は阿部家を
逐
(
お
)
われて、祖母、母、妻
勝
(
かつ
)
、生れて三歳の
倅
(
せがれ
)
養真の四人を伴って
夜逃
(
よにげ
)
をしたのである。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
女髪結は
浮気
(
うわき
)
な亭主の跡を追って、
夜逃
(
よにげ
)
同様にどこへか姿をかくしてしまったので、行きどころのないおたみはそのまま塚山さんの
妾宅
(
しょうたく
)
に養われてその娘のようになってしまった。
ひかげの花
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
敬吉の上京は
夜逃
(
よにげ
)
に近いものであつた。上京したら早稲田へでも、入学しようと云ふやうな、明るい希望が、動いて居ないでもなかつたが、彼の出立は、
誰人
(
だれ
)
にも送られない程淋しかつた。
海の中にて
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
知らぬ人が見たら医者が
失敗
(
しくじ
)
って
夜逃
(
よにげ
)
をする途中だと思うかも知れない。
平賀源内捕物帳:長崎ものがたり
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
▼ もっと見る
枳園は江戸で
暫
(
しばら
)
く浪人生活をしていたが、とうとう負債のために、家族を引き連れて
夜逃
(
よにげ
)
をした。恐らくはこの最後の策に
出
(
い
)
づることをば、抽斎にも打明けなかっただろう。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
枳園の
形装
(
ぎょうそう
)
は決してかつて
夜逃
(
よにげ
)
をした土地へ、忍びやかに立ち入る人とは見えなかった。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
“夜逃(夜逃げ)”の解説
夜逃げ(よにげ)とは、夜中にこっそり逃げるように引越しを行うことである。
(出典:Wikipedia)
夜
常用漢字
小2
部首:⼣
8画
逃
常用漢字
中学
部首:⾡
9画
“夜”で始まる語句
夜
夜半
夜更
夜中
夜叉
夜具
夜鷹
夜寒
夜明
夜業