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夜延
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よなべ
ふりがな文庫
“
夜延
(
よなべ
)” の例文
私
(
わっち
)
が弟子に来た時分は釘一本
他手
(
ひとで
)
にかけず、自分で
夜延
(
よなべ
)
に削って、
精神
(
たましい
)
を入れて打ちなさったから百年経っても
合口
(
えいくち
)
の放れッこは無かったが
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
近常さんは、
娑婆
(
しゃば
)
も
苦患
(
くげん
)
も忘れてしまって、ありしむかしは、
夜延
(
よなべ
)
仕事のあとといえば、そうやって、お若い御新造さんのお酌で、いつも一杯の時の心持で。
ピストルの使い方:――(前題――楊弓)
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
瀬戸を過ぐれば秋の
彼岸
(
ひがん
)
。
蚊帳
(
かや
)
を仕舞う。おかみや娘の
夜延
(
よなべ
)
仕事が忙しくなる。秋の田園詩人の
百舌鳥
(
もず
)
が、高い栗の梢から声高々と鳴きちぎる。栗が
笑
(
え
)
む。豆の葉が黄ばむ。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
私ゃア今こう成ったッても、昔の事を忘れない為に、今でもこうやって木綿物を着て
夜延
(
よなべ
)
をしている位なんだ、それにまだ
一昨年
(
おとゝし
)
の暮だっけ
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
可
(
よ
)
うごすかい、さあ寝られません。総鎮守の風の音が聞えますね、玉川の
流
(
ながれ
)
は響きますね、遠くじゃあ、ばッたんばッたん
機織
(
はたおり
)
の
夜延
(
よなべ
)
でしょう、
淋
(
さみし
)
いッたらありません。
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
伴藏は
懶惰
(
なまけ
)
ものにて内職もせず、おみねは独りで内職をいたし、毎晩八ツ九ツまで
夜延
(
よなべ
)
をいたしていましたが、
或晩
(
あるばん
)
の事
絞
(
しぼ
)
りだらけの
蚊帳
(
かや
)
を
吊
(
つ
)
り
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
一つ
躓
(
つまず
)
きながら、
框
(
かまち
)
へ上って、奥に仏壇のある、
襖
(
ふすま
)
を開けて、そこに
行火
(
あんか
)
をして、もう、すやすやと
寐
(
ね
)
た、
撫
(
なで
)
つけの可愛らしい
白髪
(
しらが
)
と、
裾
(
すそ
)
に解きもののある、女中の
夜延
(
よなべ
)
とを見て、
密
(
そっ
)
とまた閉めて
第二菎蒻本
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
怖いだろうがお前は酒を飲めば気丈夫になるというから、
私
(
わたし
)
が
夜延
(
よなべ
)
をしてお酒を五合ばかり買っておくから、酔った
紛
(
まぎ
)
れにそう云ったら
何
(
ど
)
うだろう
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
おじいさんは
肱枕
(
ひじまくら
)
をして寝てみたり、いつにない
夜延
(
よなべ
)
をしたり。
わか紫
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
回向院前の指物師清兵衛方では急ぎの仕事があって、養子の恒太郎が
久次
(
きゅうじ
)
留吉
(
とめきち
)
などという三四名の職人を相手に、
夜延
(
よなべ
)
仕事をしておる処へ、
慌
(
あわ
)
てゝ兼松が駈込んでまいりまして
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
夜
常用漢字
小2
部首:⼣
8画
延
常用漢字
小6
部首:⼵
8画
“夜延”で始まる語句
夜延仕