“他手”の読み方と例文
読み方割合
ひとで100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今夜中に助け出して、財産も他手ひとでには渡さないから、必ず御案じなさるな。と言語ことばを尽して慰むれば、うなずくようにまなこを閉じぬ。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
わっちが弟子に来た時分は釘一本他手ひとでにかけず、自分で夜延よなべに削って、精神たましいを入れて打ちなさったから百年経っても合口えいくちの放れッこは無かったが
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
けれども結局矢張り同じ他手ひとでをかりるにしても自分の近くでないとどうしても安神あんしんが出来さうにもありませんので連れてかへることにしました。
らいてう氏に (新字旧仮名) / 伊藤野枝(著)