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他手
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ひとで
ふりがな文庫
“
他手
(
ひとで
)” の例文
今夜中に助け出して、財産も
他手
(
ひとで
)
には渡さないから、必ず御案じなさるな。と
言語
(
ことば
)
を尽して慰むれば、
頷
(
うなず
)
くように
眼
(
まなこ
)
を閉じぬ。
活人形
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
私
(
わっち
)
が弟子に来た時分は釘一本
他手
(
ひとで
)
にかけず、自分で
夜延
(
よなべ
)
に削って、
精神
(
たましい
)
を入れて打ちなさったから百年経っても
合口
(
えいくち
)
の放れッこは無かったが
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
けれども結局矢張り同じ
他手
(
ひとで
)
をかりるにしても自分の近くでないとどうしても
安神
(
あんしん
)
が出来さうにもありませんので連れてかへることにしました。
らいてう氏に
(新字旧仮名)
/
伊藤野枝
(著)
彼はちょっと考えたあとで、
他手
(
ひとで
)
を借りずにもう一度あの男を救いだす工夫をしようと決心して、元の場所へ引きかえした。彼は狂気のように駆けだした。
乞食
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
が、祖父が亡くなると、あとはその父の無謀な野心のために折角の家畑山林悉く
他手
(
ひとで
)
に渡つて、二人の娘を私の家に捨てゝおいたまま父はその頃の流行であつた臺灣の方に逐電したのであつた。
姉妹
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
▼ もっと見る
これ迄一ヶ年以上私は少しも
他手
(
ひとで
)
に
委
(
ゆだ
)
ねずに乳も自分の以外にはやらずに育てゝ来ました。私は子供をおいて外出するやうな事も全く稀なのでした。
『青鞜』を引き継ぐに就いて
(新字旧仮名)
/
伊藤野枝
(著)
釘一本
他手
(
ひとで
)
にかけず一生懸命に
精神
(
たましい
)
を入れて
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
他
常用漢字
小3
部首:⼈
5画
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
“他”で始まる語句
他
他人
他所
他人事
他家
他愛
他処
他事
他国
他目