土器色かはらけいろ)” の例文
たとへばつき本尊ほんぞんかすんでしまつて、田毎たごと宿やどかげばかり、たてあめなかへふつとうつる、よひ土器色かはらけいろつきいくつにもつてたらしい。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ふた追続おつつゞいて、すいとんで、くるまうへちうからのぼつたのが、アノ土器色かはらけいろつきかたちともしびをふわりと乗越のりこす。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
それ案山子かゝしどものはうへ、すゝめばすゝみ、うつればうつり、みちまがときなぞは、スイとまへんで、一寸ちよいとまつて、土器色かはらけいろくわつとしてつ。ともすればくもることもあつた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)