いん)” の例文
こういう先生は単にいんそなわるだけで、手本に似ぬ拍子をやる仲間だろうと思うが、それがまたかえって一座を賑かにするのであろう。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
さういふ町内にぼく將棋せうき好敵こうてき手がゐる。あらたまつて紹介せうかいすれば、新美じゆついんいん、國ぐわ總帥そうすいの梅原りう三郎畫伯ぐわはくその人だが、なアにおたがひに負けずきらひで相當地つりでもある二人。
しょくんのクラスが高木たかぎをえらびだした。そして、しょくんは、みんなこのクラスの一いんなのだから、とうぜんきみたちみんなで高木たかぎをえらびだしたことになるんだ。わかったね。
美しき元旦 (新字新仮名) / 吉田甲子太郎(著)
やがて其広き庭より廊下へ進み入り曲り曲りて但有とあ小室しょうしつの前にいずればうちには二三の残りいん卓子てえぶるを囲みて雑話せるを見る、余は小声にて目科を控え「今時分藻西太郎に逢う事が出来ようか」と問う
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)