“女店員”のいろいろな読み方と例文

読み方	割合
おんなてんいん	33.3%
をんなてんゐん	33.3%
ミジネット	33.3%

おんなてんいん

表通岩谷天狗（いわやてんぐ）の煙草店に雇われたる妙齢の女店員（おんなてんいん）いつもこの横町に集りて緋（ひ）の蹴出（けだ）しあらはにして頻（しきり）に自転車の稽古するさま折々目の保養となりしも既に過ぎし世のこととぞなりぬる。

書かでもの記 (新字旧仮名) ／ 永井荷風(著)

をんなてんゐん

何處（どこ）か大商店（だいしやうてん）の避難（ひなん）した……其（そ）の店員（てんゐん）たちが交代（かうたい）に貨物（くわもつ）の番（ばん）をするらしくて、暮（く）れ方（がた）には七三（しちさん）の髮（かみ）で、眞白（まつしろ）で、この中（なか）で友染（いうぜん）模樣（もやう）の派手（はで）な單衣（ひとへ）を着（き）た、女優（ぢよいう）まがひの女店員（をんなてんゐん）二三人（にさんにん）の姿（すがた）が見（み）えた。

露宿 (旧字旧仮名) ／ 泉鏡花、泉鏡太郎(著)

ミジネット

対岸の石垣の道の菩提樹の間に行列の色がゆらめく。予定が今日に伸びた女店員（ミジネット）の徒歩競争が通って行くのだ。一人一人叩いて行く太鼓の音がまばらに聞える。

巴里祭 (新字新仮名) ／ 岡本かの子(著)

女	常用漢字 小１ 部首:⼥ 3画
店	常用漢字 小２ 部首:⼴ 8画
員	常用漢字 小３ 部首:⼝ 10画