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咳拂
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せきばらひ
ふりがな文庫
“
咳拂
(
せきばらひ
)” の例文
新字:
咳払
この騷ぎの最中に、また私の眼も耳も自分の前の光景にすつかりとられてゐるとき、私はすぐ
背後
(
うしろ
)
に近く
咳拂
(
せきばらひ
)
の聲をきいた。振り向くとサムがゐた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
物
(
もの
)
が
食
(
た
)
べたくなつた
時
(
とき
)
には、
何時
(
いつ
)
も
躊躇
(
ちうちよ
)
しながら
咳拂
(
せきばらひ
)
して、
而
(
さう
)
して
下女
(
げぢよ
)
に、
茶
(
ちや
)
でも
呑
(
の
)
みたいものだとか、
飯
(
めし
)
にしたいものだとか
云
(
い
)
ふのが
常
(
つね
)
である、
其故
(
それゆゑ
)
に
會計係
(
くわいけいがゝり
)
に
向
(
むか
)
つても
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
一つには一
同
(
どう
)
がひつそりとして
咳拂
(
せきばらひ
)
をもせぬ
故
(
せい
)
であらうが
極
(
きは
)
めて
明瞭
(
めいれう
)
に
聞
(
き
)
きとられた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
覗き𢌞りながら、ポケットから
金
(
ゴールド
)
の時計を出して見て、何か
燥々
(
いら/\
)
するので、頻にクン/\鼻を鳴らしたり、指頭で髮の毛を掻𢌞したり、または
喉
(
のど
)
に
痰
(
たん
)
でもひツ
絡
(
から
)
むだやうに
妄
(
やたら
)
と低い
咳拂
(
せきばらひ
)
をしてゐた。
解剖室
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
咳
漢検準1級
部首:⼝
9画
拂
部首:⼿
8画
“咳”で始まる語句
咳
咳払
咳嗽
咳声
咳入
咳枯
咳唾
咳嗄
咳一咳
咳込