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よびとめ
喜内は待てと
呼止今
汝追行共最早時刻も移りたれば其甲斐有るまじ汝其
志操あらばお花に廻り
逢し上
我無念を晴し
呉よと云うを此世の名殘にて廿八歳を
請べしと
頓々に決定して立花左仲は
頓て支配へ書面を
持參せんと
爲時安間平左衞門は左仲を
呼止御邊此書面の趣意を能々
腹へ入れ置き
若宮崎内記儀
直々御尋ねあらば其時こそ日頃の
智辯を
呼止イヤ
然云ことなら某し
直樣後より參り番頭に面會の上相談もせんにより少々の
中待て
呉られよと云ながら文右衞門は長八に向ひ某し
程なく
歸り申さん
間暫時の
中御咄し
成れよと云捨て文右衞門は表の
質屋へと出で
行けり跡に猶屑屋長八は
種々と考へしが
所詮此金子を