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吉
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い
ふりがな文庫
“
吉
(
い
)” の例文
いずれにしても、
吉
(
い
)
い
事
(
こと
)
であろうとは考えられない。にも
関
(
かかわ
)
らず、身を迎えに
委
(
ゆだ
)
ねて行くからには、武蔵にも覚悟はあるのであろう。
宮本武蔵:08 円明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
昨日より
吉
(
い
)
いという日は別に来なかった。熱い茶を
啜
(
すす
)
った後のいくらかハッキリとした心持で彼は自分の机に対って見た。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
多「日は
吉
(
い
)
いか悪いか知らねえが、
私
(
わし
)
が国を出たのが八月十五日で、店を出したのも十五日だから、大切の日を忘れねえ為め十五日にしましょう」
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「何か
吉
(
い
)
い事が有るのだ」
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
妹の滋子が、ある朝、
吉
(
い
)
い
夢
(
ゆめ
)
をみたことを姉にはなした。すると政子が「その夢を私に売っておくれ」と、何かのかたちで妹の夢を買った。
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
なるべく、縁起の
吉
(
い
)
い
日
(
ひ
)
にしようぜ。
御幣
(
ごへい
)
をかつぐ訳じゃないが、物は縁起ということもあるし、お互い様に
明日
(
あす
)
の首の座は分らない。こちとら、白浪渡世——
雲霧閻魔帳
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「どん底のおら達に、縁起が
吉
(
い
)
いも
凶
(
わる
)
いもあるもんか。これより下はありやしない」
大岡越前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「ふム……? では何か、余り
吉
(
い
)
い事ではないのだな」
私本太平記:11 筑紫帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
予想は
外
(
はず
)
れた。だが、
吉
(
い
)
い事のほうに違っていた。
平の将門
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
『なにかある。どうせ、
吉
(
い
)
いことではあるまいぞ』
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“吉(
吉凶
)”の解説
吉凶(きっきょう)は、吉(きち)と凶(きょう)、つまり「よいこと、さいわい」と「わるいこと、わざわい」を合わせて呼ぶ言葉である。
占いの結果を、良い悪いの2種類で表すときに使う(例:仏滅は万事に凶)。非常な吉と非常な凶を特に、大吉・大凶と呼ぶ。おみくじでは「大」だけでなく「中」「小」「末」などもつけて種類を増やす。
(出典:Wikipedia)
吉
常用漢字
中学
部首:⼝
6画
“吉”を含む語句
吉祥寺
吉原
英吉利
吉野
吉凶
吉左右
住吉
不吉
吉川
長吉
吉瑞
吉三
吉日
吉事
黄道吉日
庄吉
兼吉
吉田
三吉
嘉吉
...