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厲
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はげ
ふりがな文庫
“
厲
(
はげ
)” の例文
と、声色共に
厲
(
はげ
)
しく、
迅雷
(
じんらい
)
まさに来らんとして風雲大いに動くの概があった。これを聴いたパピニアーヌスは
儼然
(
げんぜん
)
として
容
(
かたち
)
を正した。
法窓夜話:02 法窓夜話
(新字新仮名)
/
穂積陳重
(著)
終
(
つい
)
に「
大雅思斉
(
たいがしせい
)
」の章の「
刑干寡妻
(
かさいをただし
)
、
至干兄弟
(
けいていにいたり
)
、
以御干家邦
(
もってかほうをぎょす
)
」を引いて、宗右衛門が
雝々
(
ようよう
)
の和を破るのを責め、
声色
(
せいしょく
)
共に
厲
(
はげ
)
しかった。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
衆徒は驚いて、こは何事と増賀を
引
(
ひき
)
退
(
さが
)
らせようとしたが、増賀は声を
厲
(
はげ
)
しくして、僧正の御車の
前駈
(
さきがけ
)
、我をさしおいて誰が勤むべき、と怒鳴った。
連環記
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
かれは声を
厲
(
はげ
)
しゅうして家内へ跳り込むと、父は忽ち大きい古狸に変じて床下へ逃げ隠れたので、兄弟はおどろきながらも追いつめて、遂に生け捕って
撲
(
う
)
ち殺した。
中国怪奇小説集:03 捜神記(六朝)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
又宮中に於いて尊意が
加持祈祷
(
かじきとう
)
している時、帝は夢に
不動明王
(
ふどうみょうおう
)
が火焔の中で声を
厲
(
はげ
)
まして
呪文
(
じゅもん
)
を唱えていると見給い、おん眼がさめて御覧になると、それは尊意の
読経
(
どきょう
)
の声であったと云う。
少将滋幹の母
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
▼ もっと見る
孝孺いよ/\奮って曰く、すなわち十族なるも我を
奈何
(
いか
)
にせんやと、声
甚
(
はなは
)
だ
厲
(
はげ
)
し。帝もと雄傑剛猛なり、
是
(
ここ
)
に於て
大
(
おおい
)
に
怒
(
いか
)
って、刀を以て孝孺の口を
抉
(
えぐ
)
らしめて、
復
(
また
)
之を獄に
錮
(
こ
)
す。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
太守も不思議に思って、ひそかに李の方をみかえると、彼も色蒼ざめて、杯を
執
(
と
)
ることも出来ないほどに
顫
(
ふる
)
えているのである。やがて士真は声を
厲
(
はげ
)
しゅうして、自分の家来に指図した。
中国怪奇小説集:06 宣室志(唐)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
厲
漢検1級
部首:⼚
14画
“厲”を含む語句
厲行
大厲
激厲
厲鬼
厲声
踔厲風発
淫厲
厲霊
厲鬼駆逐
厳厲
厲郷
暴厲
厲気
厲扇
瘴厲
砥厲
苛厲
踔厲
厲壇
驍悍勁厲