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処女時代
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むすめじだい
別に
美しい
程でもありませぬが、
体躯は
先ず
大柄な
方で、それに
至って
健康でございましたから、
私の
処女時代は、
全く
苦労知らずの、
丁度春の
小禽そのまま
処女時代に
受けた
私の
教育というのは
大体そんなもので、
馬術は
後に
三浦家へ
嫁入りしてから
習いました。
母に
逢ってからの
私は、しばらくの
間気分が
何となく
落つかず、
統一の
修行をやって
見ても、ツイふらふらと
鎌倉で
過した
処女時代の
光景を
眼の
中に
浮べて
見るようなことが
多いのでした。