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冷然
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れいぜん
ふりがな文庫
“
冷然
(
れいぜん
)” の例文
まま母ははじめから口もださず手もださず、きわめて
冷然
(
れいぜん
)
たるものであった。老人は
老妻
(
ろうさい
)
の
冷淡
(
れいたん
)
なるそぶりにつき、二
言
(
こと
)
三
言
(
こと
)
なじるような
小言
(
こごと
)
をいうたに
対
(
たい
)
し
告げ人
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
しかるに、
上役
(
うわやく
)
は、
冷然
(
れいぜん
)
として、
皮肉
(
ひにく
)
な
目
(
め
)
つきで、その
男
(
おとこ
)
を
見下
(
みくだ
)
して、
命令
(
めいれい
)
します。この
場合
(
ばあい
)
、だれが
聞
(
き
)
いても
無理
(
むり
)
と
思
(
おも
)
われるようなことでも、
男
(
おとこ
)
は、
服従
(
ふくじゅう
)
しなければなりませんでした。
風はささやく
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そういったときの博士のおどろきはどんなであろうかと、僕はそれを
喋
(
しゃべ
)
るよりも前から興奮の
絶頂
(
ぜっちょう
)
にあったのだが、博士は僕の期待に反して
冷然
(
れいぜん
)
としていた。そしていつもの調子の声でいった。
海底都市
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
しかも、あゝ、
夕
(
ゆふべ
)
となれば
冷然
(
れいぜん
)
たる泉の
中
(
なか
)
に
エロディヤッド
(旧字旧仮名)
/
ステファヌ・マラルメ
(著)
濱島
(
はまじま
)
は
冷然
(
れいぜん
)
と
笑
(
わら
)
ひ、
春枝夫人
(
はるえふじん
)
は
默然
(
もくねん
)
とした。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
▼ もっと見る
花前はときどき
頭
(
あたま
)
を動かすだけで一
言
(
ごん
)
もものをいわない。技師先生
心中
(
しんちゅう
)
非常に
激高
(
げっこう
)
、なお二言三言、いっそう
権柄
(
けんぺい
)
に
命令
(
めいれい
)
したけれど、花前のことだから
冷然
(
れいぜん
)
として
相手
(
あいて
)
にならない。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
冷
常用漢字
小4
部首:⼎
7画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“冷”で始まる語句
冷
冷笑
冷々
冷水
冷汗
冷酒
冷淡
冷評
冷飯
冷泉