トップ
>
再
>
ま
ふりがな文庫
“
再
(
ま
)” の例文
「いや、もう
再
(
ま
)
たと子供を見ることはできないだろう、何となくそう思われる。いつまでも子供をみていることはできなくなるだろう。」
後の日の童子
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
而も、手を挙げて合図した彼の胸のポケットには、幼い英司君の写真が収められてゐたのだと思ふと、
再
(
ま
)
たしても、涙を誘はれるのである。
旧友の死
(新字旧仮名)
/
辰野隆
(著)
この愛慕は一の目的物に
聚
(
あつま
)
りて、而して四散せり、四散せるもの
再
(
ま
)
た聚りて或一物の上に凝れり、彼の以後の生涯、是を証するを見るべし。
心機妙変を論ず
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
馬鹿な、マア
怎
(
どう
)
でも可いさと口に出して呟いたが、
何故
(
なぜ
)
那麽
(
あんな
)
事云つたらうと
再
(
ま
)
た考へる。
病院の窓
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
そのとき、食堂の方で
再
(
ま
)
た父親の話し声がした。
父
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
▼ もっと見る
翌朝になると、彼等は
再
(
ま
)
たのこのこと、馬の糞のように集まって来て、箱の前に
呑気
(
のんき
)
な顔を列べて、愛書家の群を待っている。
愛書癖
(新字新仮名)
/
辰野隆
(著)
「父からのかたみでこれだけは残しておいたもの、
再
(
ま
)
た会う日に返してくれればいい、我らのかたみにしまっておいてくれ。」
津の国人
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
秋待顏
(
あきまちがほ
)
の萩の
上葉
(
うはば
)
にいこひもやらず、けさのあはれのあさがほにふたゝび
三
(
み
)
たび
羽
(
は
)
をうちて
再
(
ま
)
た飛び去りて
宇宙
(
ちう
)
に舞ふ。
北村透谷詩集
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
そういう失敗のあとでは彼女は真赤な顔をし、そして
再
(
ま
)
た遣りなおしたりした。わたしは
左
(
そ
)
ういう失敗のあるごとに、マテニを好ましくかんじた。
ヒッポドロム
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
殺す者は殺さるゝ者となり、殺さるゝ者は
再
(
ま
)
た殺す者となる。勝と敗と誰れか之を決する。シイザルの勝利、
拿翁
(
ナポレオン
)
の勝利、指を屈すれば幾十年に過ぎず、これも亦た蝴蝶の夢か。
最後の勝利者は誰ぞ
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
すると、先生が
再
(
ま
)
た同じ訓戒を始めからやりなほして『苟も学生が粉黛をほどこして……』と来るので、三人は新たに顔を見合せては、仕方なしに腰を落ちつけてしまふのだつた。
浜尾新先生
(新字旧仮名)
/
辰野隆
(著)
ところがその晩障子が開いたには開いたが、その金の棒のあるために、きゅうに部屋の中へ這入って行ってしまって、
再
(
ま
)
たと出てこないんだそうです。
不思議な国の話
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
といふのは、今から二十五六年前に、長谷川如是閑氏の吐いた警句であるが、氏は近頃
再
(
ま
)
た、悉く書を信ぜば書なきに如かずといふ怠け者の格言を、悉く書を信ぜざれば書あるに如かず、と訂正した。
書狼書豚
(新字旧仮名)
/
辰野隆
(著)
別な声がいうと、さきの声が
再
(
ま
)
たこれに答えた。
幻影の都市
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
再
常用漢字
小5
部首:⼌
6画
“再”を含む語句
再度
再三
再従兄弟
再昨日
再建
再来年
再生
再現
再縁
趙再思
再造
再法庵
再従兄
再発
再興
一再
再挙
再會
再来
再応
...