“其義（そのぎ）” の例文
太史公（たいしこう）曰（いは）く、余（よ）、司馬（しば）の兵法（へいはふ）を讀（よ）むに、（三六）閎廓（くわうくわく）深遠（しんゑん）にして、（三七）三代（だい）の征伐（せいばつ）と雖（いへど）も、未（いま）だ其義（そのぎ）を竟（つく）す※能（あた）はず、其文（そのぶん）の如（ごと）きは、亦（また）（三八）少（すこ）しく襃（はう）せり。
国訳史記列伝：04 司馬穰苴列伝第四 (旧字旧仮名) ／ 司馬遷(著)
乳母（うば）とピーターとの來（きた）るを見附（みつ）けての評語（ひゃうご）とも、マーキューシオーとベンヺーリオーの猥雜（わいざつ）な問答（もんだふ）を反語的（はんごてき）に評（ひゃう）したるものと解（かい）せらる。こゝには後者（こうしゃ）を正（たゞ）しと見（み）て、其義（そのぎ）に譯（やく）しておきたり。
ロミオとヂュリエット：03 ロミオとヂュリエット (旧字旧仮名) ／ ウィリアム・シェークスピア(著)
「主人、朋友の敵（かたき）は其義（そのぎ）の浅深に可依也（よるべきなり）、我子並（ならび）に弟の敵者不討也（かたきはうたざるなり）」
鍵屋の辻 (新字新仮名) ／ 直木三十五(著)