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依然
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やつぱり
ふりがな文庫
“
依然
(
やつぱり
)” の例文
深
(
ふか
)
い
罪惡
(
ざいあく
)
を
包藏
(
はうざう
)
して
居
(
ゐ
)
ない
其
(
そ
)
の
夜
(
よ
)
の
事件
(
じけん
)
はそれで
濟
(
す
)
んだ。
勘次
(
かんじ
)
は
依然
(
やつぱり
)
おつぎには
只
(
たゞ
)
一
(
ひと
)
つしか
無
(
な
)
い
大樹
(
たいじゆ
)
の
陰
(
かげ
)
であつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
白晝
(
ひる
)
の
日
(
ひ
)
は
横頬
(
よこほゝ
)
に
暑
(
あつ
)
い
程
(
ほど
)
に
射
(
さ
)
し
掛
(
か
)
けたが
周圍
(
あたり
)
は
依然
(
やつぱり
)
冷
(
つめ
)
たかつた。
堀
(
ほり
)
の
淺
(
あさ
)
い
水
(
みづ
)
には
此
(
こ
)
れも
冷
(
つめ
)
たげに
凝然
(
ぢつ
)
と
身
(
み
)
を
沈
(
しづ
)
めた
蛙
(
かへる
)
が
默
(
だま
)
つて
彼
(
かれ
)
を
見
(
み
)
て
居
(
ゐ
)
た。
遠
(
とほ
)
い
田圃
(
たんぼ
)
を
彼
(
かれ
)
は
前後
(
ぜんご
)
に
只
(
たゞ
)
一人
(
ひとり
)
の
行人
(
かうじん
)
であつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
依
常用漢字
中学
部首:⼈
8画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“依然”で始まる語句
依然不変旧疎狂