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佞
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ねい
ふりがな文庫
“
佞
(
ねい
)” の例文
また甚だしきは当路に
媚
(
こ
)
びたり、浅薄なる外来宣教師に
佞
(
ねい
)
したり、予を悪口
嘲弄
(
ちょうろう
)
する奴もある。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
かく申上げ候わば、幕府へ
媚付
(
こびつ
)
き候見識と一概に
罵詈
(
ばり
)
する人これ有るべく候えども、愚論果して朝廷のために申上げ候か、幕府へ
佞
(
ねい
)
し候か、
行末
(
ゆくすえ
)
の所、御明鑑仰ぎ奉り候。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
しかし当代の文士を挙げて滝田君の世話になったと言うならば、それは故人に
佞
(
ねい
)
するとも、故人に信なる言葉ではあるまい。成程僕等年少の徒は度たび滝田君に厄介をかけた。
滝田哲太郎氏
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
世間からは故人に
佞
(
ねい
)
しもしくは故人を
舁
(
かつ
)
いだものかのように受取られたことが多いのです。
子規と和歌
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
曹丕はその
佞
(
ねい
)
を観破することができないで、とうとう甄氏皇后を廃してしまったのである。
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
けだし当時の王と称する者、皆いわゆる仁義を
仮
(
かり
)
て
覇
(
は
)
を
謀
(
はか
)
る者なり。これをもってその法王に
佞
(
ねい
)
する、彼がごとくついに世を救うゆえんのものをもって、民を
土炭
(
とたん
)
に
陥
(
おとしい
)
るるに至る。
教門論疑問
(新字新仮名)
/
柏原孝章
(著)
或ひと曰く、
雍
(
よう
)
や仁にして
佞
(
ねい
)
ならずと。子曰く、
焉
(
いず
)
くんぞ佞を用いん。人に
禦
(
あた
)
るに口給を以てし、しばしば人に憎まる。其の仁なるを知らず、焉くんぞ佞を用いん。——公冶長篇——
論語物語
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
関東の学者、道春以来、新井、
室
(
むろ
)
、
徂徠
(
そらい
)
、
春台
(
しゅんだい
)
らみな幕府に
佞
(
ねい
)
しつれども、その内に一、二箇所の取るべき所はあり。
伊藤仁斎
(
いとうじんさい
)
などは尊王の功もなけれども、人に益ある学問にて害なし。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
佞
漢検1級
部首:⼈
7画
“佞”を含む語句
佞者
佞奸邪智
姦佞
奸佞邪智
佞武多
佞臣
奸佞
佞人
佞奸
佞智
諂佞
佞弁
便佞
佞吏
佞媚
佞官
不佞
阿諛便佞
佞物
狡智佞弁
...