ぼとけ)” の例文
新字:
こしごろもの觀音くわんおんさまぼとけにておはします御肩おんかたのあたりひざのあたり、はら/\と花散はなちりこぼれてまへそなへししきみえだにつもれるもをかしく、したゆく子守こもりが鉢卷はちまき
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ぶら/″\あるきにたちならしたるところなれば、今歳ことしこのたびとりわけてめづらしきさまにもあらぬを、いまこんはるはとてもたちかへりふむべきにあらずとおもふに、こ〻のぼとけさまにも中々なか/\名殘なごりをしまれて
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)