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云難
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いひがた
入りつ出でつ
揺く男女の影は放蕩の花園に
戯れ舞ふ蝶に似て、折々流れ
来る其等の人の笑ふ声語る声は、
云難き
甘味を含む誘惑の音楽に候はずや。
も
勤むる者の心得は萬事
斯の如し此事我々の
上にある時は
自然面倒なりとて
他人の物にても
錠前を
叩き
開よなど云事なしとも
云難し
假にも
錠前を破るは
關所を
云にける物語
二枝に
分る
不題忠兵衞は主命なれば詮方なく
最云難き事の由を親子の者に云傳へ
其所をば
遁も出せしが
設し
追掛らる事もやと
意の恐れに
眞暗散方跡を
扨又長兵衞は八五郎が
掛合を聞き番頭さんには一
應御道理の樣なれ共決して
親亭主を
見捨たと
云譯にてはなく
嫁の方にもよく/\
居耐納れぬ
譯ある故也八五郎の娘ばかり惡きとも
云難く夫を