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云寄
読み方 | 割合 |
いひよる | 50.0% |
いひより | 50.0% |
放れ
成佛得度なすとも
云何樣善惡相半すべし偖も源八は彼の與八に暇の
出たるは我故なり今は
云寄手蔓もなく成りしかば通仙夫婦の者に
遺恨を
晴さばやと思ひて
竊に
鹿を
捕へ又は
目顏にて知らせけるに兩親は只一人の娘なれば
惡き蟲でも
付てはならずと心を
配り母は娘の
側を
放れぬやうにする故
何分云寄に
便なく源八は
種々心を
盡しけるが
或時下男の與八と
云者に酒を
習はせんと京都へ
登せ
堂上方へ
宮仕させしに同家の
女中お竹と云ふに
密通なし
末々の
約束迄して居たりしを
朋友の中にも其女に心を
懸色々と
云寄しが
早晩大森右膳と深き中になり居ると云ふ事を