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云々
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これ/\
撰び
結納のお
取交も致さんと言れて忠兵衞
胸撫下し夫
拜承り
安堵しました實は
云々若旦那に誓つて置し事なれば
設し御
承知のない時は
如何爲んと
腹の中で一方
成ず心配を
言込は何より安き事ながら
只云々と言許りで向うの名さへも
知ざる所へ
突然行ても話し難し
要こそあれと
考へしが
漸々思ひ附事ありて明日
疾起出音羽の方へ至るに
附ては案内者に和吉を
打ち
如何懷中育といへ
何故云々とは言ずして思ひ
惱し
愚さよ今まで
夜歩行一つせず親孝行な長三郎
設し氣に入し者あつて
素生正しく心立の
能者あらば
賤き勤の藝者にもあれ娼妓にもあれ又は
如何なる
身分よき人の娘は言も更なり
賤き者の娘なりとも金に
飽して
貰ひ取り
嫁に爲んと思ひしに今日
計ずも
氣に入た女を