二三寸にさんずん)” の例文
深山しんざんにある紅葉もみぢはまた種類しゆるいちがひ、いちばんうつくしいのは、はうちはかへでで、それは羽團扇はうちはのようで、ながさが二三寸にさんずんもあるおほきなものです。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
それはたいてい二三寸にさんずんから四五寸しごすんぐらゐのおほきさのものがおほく、ときには一尺以上いつしやくいじようもあるのをかけますが、いづれも人間にんげんかたちそのまゝの寫生的しやせいてきのものでなくて
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
ひとひとつがおなじやうに、二三寸にさんずんづゝ、縱横じうわうあひだをおいて、悠然いうぜんとしてながれてとほる。
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
これを石斧せきふんでゐますが、ながさはたいてい五六寸ごろくすんあるひは二三寸にさんずんぐらゐのもので、かたち御覽ごらんのとほり長方形ちようほうけいであつて一方いつぽうはしけづつてするどくしてありますが、たいていは兩面りようめんからみがいて
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)