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にさんずん
深山にある
紅葉はまた
種類が
異ひ、
一ばんうつくしいのは、はうちはかへでで、それは
葉が
羽團扇のようで、
長さが
二三寸もある
大きなものです。
それはたいてい
二三寸から
四五寸ぐらゐの
大きさのものが
多く、
時には
一尺以上もあるのを
見かけますが、いづれも
人間の
形そのまゝの
寫生的のものでなくて
一つ
一つがおなじやうに、
二三寸づゝ、
縱横に
間をおいて、
悠然として
流れて
通る。
これを
石斧と
呼んでゐますが、
長さはたいてい
五六寸あるひは
二三寸ぐらゐのもので、
形は
御覽のとほり
長方形であつて
一方の
端を
削つて
鋭くしてありますが、たいていは
兩面から
磨いて