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丸屋
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まるや
家に伝わった俳名
三升、
白猿の外に、
夜雨庵、二九亭、寿海老人と号した人で、
葺屋町の芝居茶屋
丸屋三右衛門の子、五世団十郎の孫である。
左様でございますか、
私は
久しい
以前二の
酉の時に
一人伴があつて
丸屋に
上り、あなたが出て
下すつて親切にして
下すつた、
翌年のやはり二の
酉の時に
久し
振りで
丸屋へ
上ると
私はその
頃牛込の
南榎町に
住んで
居たが、
水道町の
丸屋から
仕立上りを
持込んで、
御あつらへの
疊紙の
結び
目を
解いた
時は、
四疊半唯一間の
二階半分に
盛上つて、
女中が
細い
目を
圓くした。