不首尾ふしゆび)” の例文
不首尾ふしゆびと相なるべし當時此人ににくまれては勤役きんやくなり難しと思案しは大岡越前守が願ひ取次も御採用おとりもちひなき樣に言上ごんじやうするよりほかなしと思案を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
一體いつたい散々さん/″\不首尾ふしゆびたら/″\、前世ぜんせごふででもあるやうで、まをすもはゞかつてひかへたが、もうだまつてはられない。たしか横濱よこはまあたりであつたらうとおもふ。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
大岡殿聞れ大分其方は神妙者しんめうものと見える昨年より當年へかけ傍輩はうばいうちいとまを取てさがりしと云ふ者か又は不首尾ふしゆびにてひまやりしとか何か五兵衞方を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
のぞみ立身を心懸こゝろがけ心底しんていには候はず左樣の存じよりあらば何とて今日御役宅へ御密談おみつだんに參り可申や配下はいかの身として御重役ごぢうやく不首尾ふしゆび
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)