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ふしゆび
不首尾と相なるべし當時此人に
憎まれては
勤役なり難しと思案し
斯は大岡越前守が願ひ取次も
御採用ひなき樣に
言上するより
外なしと思案を
一體、
散々の
不首尾たら/″\、
前世の
業ででもあるやうで、
申すも
憚つて
控へたが、もう
默つては
居られない。たしか
横濱あたりであつたらうと
思ふ。
大岡殿聞れ大分其方は
神妙者と見える昨年より當年へかけ
傍輩の
中に
暇を取て
下りしと云ふ者か又は
不首尾にて
暇を
遣しとか何か五兵衞方を
望立身を
心懸候
心底には候はず左樣の存じ
寄あらば何とて今日御役宅へ
御密談に參り可申や
配下の身として
御重役の
不首尾を