「喜三郎、見つともないぞ、觀念して皆んな話せ。お咲を殺したのは誰だ、お前は、知つて居る筈だ、——言はなきやお前が下手人だ」
「お谷婆さんが何んと言はうと、お皆を殺した人間は他にあるんだ。——お谷婆さんを下手人にしちや第一お前の叔母さんに濟むめエ」
緊張しきつた顏と顏、——多分平次の口から、二人まで人を殺した恐ろしい下手人の名を聞けるのかも知れないと思つて居る樣子です。
“下手人”の意味
《名詞》
(江戸期以前より)自らの手で直接他人を殺害した者。
(江戸期)庶民に科されていた6種類の死刑のうちで、最も軽い種類。
上記の刑罰に該当する犯罪行為を行った犯罪者もしくはその身代わり。
(出典:Wiktionary)
(出典:Wiktionary)
“下手人”の解説
下手人(げしゅにん 中近世の読みは「げしにん」)は、解死人に起源を有する江戸時代に使われていた犯罪に関する語で、以下の意味を持つ。
殺人犯。
庶民に科されていた6種類の死刑のうちで、最も軽い種類。
上記の刑罰に該当する犯罪行為を行った犯罪者もしくはその身代わり。
現在は、専ら「殺人犯」の意味で用いられる。
現在の日本では、死刑は「絞首刑」のみだが、江戸時代には罪状に応じて6種類の死刑が定められていた。その中で最も軽い刑罰が「下手人」である。斬首(刀で首をはねる)により殺害する刑で、他に付加的な刑罰は科されない。引取り人がいる場合には、処刑後に死骸を引き渡し弔うことも許されていた。刀剣の試し斬り等に使用することは認められていなかった。
(出典:Wikipedia)
現在は、専ら「殺人犯」の意味で用いられる。
現在の日本では、死刑は「絞首刑」のみだが、江戸時代には罪状に応じて6種類の死刑が定められていた。その中で最も軽い刑罰が「下手人」である。斬首(刀で首をはねる)により殺害する刑で、他に付加的な刑罰は科されない。引取り人がいる場合には、処刑後に死骸を引き渡し弔うことも許されていた。刀剣の試し斬り等に使用することは認められていなかった。
(出典:Wikipedia)