“棚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たな82.3%
だな16.9%
さじき0.4%
ピース0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たとえば人形の首が脱け落ちたり風船玉のようなものが思いがけなく破裂したり、たなのものが落ちて来たりした時のがその例である。
笑い (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
風情ふぜいもない崖裾がけすその裏庭が、そこから見通され、石楠しゃくなげや松の盆栽を並べた植木だなが見え、茄子なす胡瓜きゅうりねぎのような野菜が作ってあった。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
飛行の詩神を畫ける仰塵プラフオン、オリユムポスの圖を寫したる幕、黄金をちりばめたる觀棚さじきなど、當時は猶新なりき。さじきごとに壁にかぎして燭を立てたれば、場内には光の波を湧かしたり。
また、赤煉瓦造りの火床マントルピースには、緑地のビロードに金糸のオベリスクを縫ひとつた覆ひをつけたオルゴール・ボツクスが載つて居り、音譜箱には五六種の唱歌の巻譜が残つてゐた。
幽霊の出る宮殿 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)