“わびい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
詫入80.0%
詑入20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此家このやうち一人ひとりもなし老婆ばあさまも眉毛まゆげよまれるなと憎々にく/\しくはなつて見返みかへりもせずそれは御尤ごもつとも御立腹ごりつぷくながられまでのことつゆばかりもわたくしりてのことはなしおにくしみはさることなれど申譯まをしわけ一通ひととほりおあそばしてむかしとほりに思召おぼしめしてよと詫入わびいことばきもへずなんといふぞ父親てゝおやつみれは
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
と手を突いて詫入わびいるを、武士さむらいは無理無体に引張出ひっぱりだして廊下へ出る。田舎者は
丑松はまた奥様から、妹が長野の方へ帰るやうに成つたこと、住職が手を突いて詑入わびいつたこと、それから夫婦別れの話も——まあ、見合せにしたといふことを聞取つた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
う言つて、生徒の机のところへ手を突いて、詑入わびいるやうに頭を下げた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)