詑入わびい)” の例文
丑松はまた奥様から、妹が長野の方へ帰るやうに成つたこと、住職が手を突いて詑入わびいつたこと、それから夫婦別れの話も——まあ、見合せにしたといふことを聞取つた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
う言つて、生徒の机のところへ手を突いて、詑入わびいるやうに頭を下げた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)